ヘルシンキ交通局、2020年の運賃値下げを発表

10月29日にヘルシンキ交通局(以下、HSL)が発表したところによりますと、2020年1月1日から一部運賃が引き下げになります。毎年、年明けとともに運賃が上がっていたことを考えると、今回の値下げは画期的です。

全区間、及びすべてのチケットが値下げになるわけではありません。観光にいらっしゃる方々に関係ありそうな部分のみ、ピックアップして掲載します。


変更点は、次の通りです。


シングルチケット: 
ゾーンABC 4,10€(50セント値下げ)
ゾーンABCD 5,70€(70セント値下げ)

かたや、値下げでなく引き上げられる可能性があるものもあります。現時点で決定ではないようですが、その気配が濃厚です。


罰金
100€(20€値上げ)

無賃乗車が発覚した場合、この罰金を支払わなければいけません。
乗り物内で買えるチケットは、バスのみです。トラムや電車などは、乗車前に必ず乗車券を購入ください。

その他、こんなものも。


12時間有効 スオメンリンナフェリー乗車券
廃止の意向(現在5€)

デイチケット(例・ゾーンABは24時間8€)を持っていれば、スオメンリンナ島には行けます。それに加えてフェリー乗車券を買ってしまう方も少なからずいらっしゃるようで、そのへんの混乱を解消するのが狙いなようです。

以上、変更点でした。
ということは、

変更なしゾーンABのシングルチケット(2,80€)
変更なしデイチケット全エリア

と、いうことになりますね。
旅行者への恩恵は、ゾーンABC(例・空港⇔ヘルシンキ中央駅)のシングルチケットが安くなるのみです。


情報元:ヘルシンキ交通局


【参考記事】
ヘルシンキ交通局、公共交通機関のチケットはどこで買う?
ヘルシンキ交通局、ゾーン大幅変更、料金改定も。2019年4月27日施行
空港からヘルシンキ中央駅への移動手段をまとめてみました