フィンランド産はどれ? 産地の見分け方、マーケット編

旅に出ると、寄ってみたくなる現地のマーケット。ヘルシンキ中心部には、3つのマーケットがあります。そのうち観光客がいちばん訪れやすいのは、港近くのマーケット広場です。

マーケット広場のブースが入っているテントは、オレンジ色と白いものがあります。手前の方に集中しているオレンジ色のテントは、青果店やカフェなどの食べ物に関係したブースです。白いテントのブースには、お土産物屋さんが入っています。

フィンランド産を見つけよう


マーケットに並んでいる果物はどれもおいしそうで、どれを買ったらいいか悩みます。「マーケット広場で果物を買って食べた」ということが楽しい思い出になればどこのものでもいいのですが、せっかくフィンランドにいるのなら、フィンランド産のものを食べたくなりませんか? そこで、産地の見分け方を簡単にまとめました。

フィンランド産はこれだ!

Suomelainen(フィンランド産)と書いてあります。

フィンランドが産地のものには、プレートにこのように書いてあります。

SUOMI (フィンランド)
SUOMALAINEN (フィンランド)
KOTIMAINEN (国産)

これらの単語のほかには、フィンランドの国旗(白地に青の十字)が書いてあったり、木製の小さな国旗がおいてあることもあります。


7月中旬の現在、旬であるイチゴは、ほとんどがフィンランド産です。イチゴ以外では、ブルーベリーのシーズンが到来です。

「フィンランドのブルーベリー」は厳密に言えばビルベリーであり、森で取れる野生種です。ビルベリーは日本のブルーベリーと違い、粒が小さく色が濃いです。森で摘んでいると指先が紫に染まり、食べれば口の中にも色が残ります。違いがわかりやすいのが、下記の写真です。小さいパッケージに入っているのが、フィンランドのブルーベリー。

右側のパックに入ってるものがビルベリー(=フィンランドのブルーベリー)

大きい粒のものは、スペイン産で種類が違うものです。プレートに ESPANJA (スペイン) と表記されています。
スペイン産のものは、ほかにはさくらんぼや桃などがあります。このどちらも、フィンランド産をお店でみかけることはまずないです。フィンランド産イチゴのシーズン以外なら、スペイン産が多いです。

あと、マーケットで増えてきているのがキノコ。映画「かもめ食堂」にも出てきたアンズタケを置いているブースを、先週辺りからよく見かけています。アパートメントホテルにお泊まりなら、キノコを買ってお部屋で料理することもできますね。このアンズタケ、今あるのはエストニア産(フィン語:VIRO /エストニア語:EESTI)が多いです。少しづつ、フィンランド産のキノコも市場に並びつつあります。


やはりフィンランド産で! ということなら、SUOMISUOMALAINENKOTIMAINEN のいずれかの表記があるものを選んでください。

こちらの記事を書くにあたり、果物の写真を撮影させていただいたのは、マーケット広場いちばん手前のお店です。快く撮影許可をいただきました。そのほかのお店でも、撮影にご協力いただいています。機会があれば、ぜひマーケットでお買い物していただければと思います。

マーケットで役に立つ、フィンランド語国名一覧

SUOMI (フィンランド。下記のように書いてある場合もあります)
SUOMALAINEN
KOTIMAINEN

ESPANJA (スペイン)
RUOTSI (スウェーデン)
VIRO (エストニア。エストニア語では、EESTI )
KREIKKA (ギリシャ)
TURKKI (トルコ)
HOLLANTI (オランダ)
RANSKA (フランス)
PUOLA (ポーランド)
ITALIA (イタリア)

そのほか、気が付いたら追加します。