個人旅行で役立つかも、な マッチングサービス について知っておくべきこと 


トラベロコは、トラベルコとは違うって知ってました? というタイトルの記事を加筆修正したものです。


2020年1月以降、トラベロコはロコタビに名称変更したようです。
【追記:2020年2月8日】

自分自身も登録し、ロコタビ(旧トラベロコ)でも活動している身です。そのなかで、このサイトの知名度が上がるとともに、気にかかることが顕著に増えてきています。サイトについて誤解されているお客様も少なからず見受けられますので、どんなサービスなのか、まとめてみました。

トラベロコ(現ロコタビ) VS トラベルコ

問い合わせでよく出てくるのは、「トラベルコは初めてなので・・・」というような文章です。ここのところ、トラベルコという名前が頻繁に出てくるのです。こちら、名前が紛らわしいですが、

旅行検索サイトの トラベルコ とはまったく何の関係もありません

先に申し上げたように、トラベロコ(現ロコタビ)は一般のお客様と海外在住の日本人をネット上で結びつけるためのプラットフォームです。個人旅行をする時に、ちょっとだけ手伝って欲しい時などに利用すると便利なシステムです。
(注:2020年に名称変更してからこの手の混乱はなくなりました)

ロコタビを使う前に知っておいていただきたいこと


ロコタビは、あくまでも 個人同士を繋げるマッチングサイト です。個人と個人を結びつけるシステムを提供するのが、ロコタビのビジネスです。私たちは、彼らのシステムを使うことに手数料(サービス提供者20%利用者10%)を払います。

ロコタビのサービスを利用する上で、利用前に目を通して、理解していただきたいのが下記の項目です。


サイトに掲載のツアーなど、サービスは提供者側(サイトに登録した個人=ロコと呼ばれます)が主催するものであり、ロコタビが提供するものではありません。=責任の所在は各個人にあります。
サービス提供者はロコタビの従業員ではありません。両者間に、雇用契約はありません
サービス提供者になるにあたって、面接・審査はありません。
・法人は登録不可ですが、フリーランス(個人事業主)はOK。ビジネスとして登録している人もいますが、多くはお小遣い稼ぎで登録していると思われる一般の方たちです。
・登録に身分証明書チェックは、必須ではありません
居住許可、労働許可などのチェックは全くしていません
資格やスキルを証明できる書類、営業許可などの提出は不要、確認していません。
・個人が持つスキル、責任感の捉え方の幅がとても広いです。
・居住国での納税などについては、いっさい本人任せです。
・日本円決済、そのまま日本円で日本にある銀行口座へ振込できる仕組み。日本の銀行口座がなければペイパル(受取側では手数料がかかります)。
・旅行関連の自営業を除き、アクシデント保険などには加入していない方が多いと思われます。
各国、各都市の法令遵守についても本人任せです。
・購入代行するチケット代金などにもサービス手数料(=運営の利益)が発生し、実質的に30%価格が高くなる。ですが、サービス時に現金で清算することは禁止。


一部では無法地帯とも言われた、このサイト。
こういった状態ですので、いわゆるプロのガイドや通訳ではなく、旅行会社より安めな料金で手伝ってくれる、土地勘があり外国語ができる現地の素人さんとのマッチングを探すのが正しい利用の仕方だと思います。運営もそれを想定していると思います。ただ、サービス提供者の中には数は多くありませんが、個人経営のプロガイドや通訳などがいます。そういったプロの人々は元々の金額が専門職料金で、サイト手数料を乗せて日本円にするとかなりの料金になってしまいます。そういうプロの人たちは自分のサイトがあり請求書も正式に発行できますから、プロを希望するならその方をネットで検索して直接オーダーする方が安く上がるでしょう。


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ロコタビを通して催行されるツアーなどのサービス契約は日本に住む個人と海外に住む個人の間で発生します。サービス内容については、利用者側からの苦情などが申告されない限り運営側は一切関与しません。ですが、運営は料金の一時預かりはもちろん、トラブルの仲介などは業務範囲内でしてくれます。

ロコタビも、上手に利用すればいいサービスです。利用する場合は、プロフィールや利用実績をよくご覧になってから、信用できそうな人に問い合わせをするのがお勧めです。各個人のプロフィールには、レビューがあります。それを読んでみると、その人のひととなりがある程度わかると思います。問合せした時の返信内容などでも、相手について知る要素はあると思います。ただ、心に留めておいていただきたいのは、利用者は「よっぽどのことがないと悪いレビューは書かない」ということです。

【追記】
運営側に確認したわけではありませんが、悪いレビューは掲載しない仕組みになっているようです。今まで数回、他のサービス提供者についての不満をお聞きする機会がありました。お客様が「悪い対応をされた内容について、絶対レビューを書く」とおっしゃっていたにもかかわらず、掲載されておりません。友人、知人の間でも、こういったネガティブなケースを複数回聞いています。

お客様が不安になるかもしれませんので明言しませんが、お客様が最後まで気づかなかったこともあります。お客様と過去の利用体験についてお話していて、どう考えても提供者が不法労働者だったり、まったくサービスに関わる知識がなく期待に添えない結果になっていたり、ということを少なからず聞いています。問合せの段階で、気にかかることは必ず確認することで、ある程度被害を防ぐことができます。

ロコタビのサイトにはネット上で登録するだけで、依頼が来れば即サービス提供開始できます。極端な話、ビザを持たない長期滞在観光客でも、不法滞在者でも誰でも登録できる仕組みです。念には念を・・・とお考えになるなら、都市名やハンドル名などのキーワードを入れるとサイト内のレビューになかった何かが出てくるかもしれません。現地でフリーランスでとして働いている人は、自分のウェブサイトがあったり企業登録をしてビジネスIDを持っている場合が多いです。そこまで大きくビジネス展開していなくても、SNSなどで業務実績などの自己アピールをされている方も多くいらっしゃいます。

自分の身を守るために知っておかなければいけないこと



もうひとつ重要なことです。
現地では、そのサービス提供者に頼ることになります。トラブルがあった時、その方に適切な対応をしてもらえないままサービス終了を告げられたらどうしますか。例えば、自家用車での送迎サービス中の事故など・・・。

自家用車で空港送迎します、自家用車で森までお連れします、自家用車でフリーマーケット・アウトレット巡りします…これら、観光に関わるアクティビティにタクシーライセンスおよび営業許可がない人が自家用車で案内するサービスはすべて白タク行為です。違法なのです。お客様が用意したレンタカーをサービス提供者が運転しても同じことです。だから、旅行会社はこういったツアーに専用車を手配するのです。旅行業界で働く者なら誰でも知っていることです。それをわかっていないなら、それともわかっていてやっているのなら、その人にサービスをお願いする価値はありますか?

白タクサービスは絶対に利用しないでください。そしていらっしゃる前に、必ず旅行保険には加入していらしてください


余談ですが、白タクについては日本やフィンランドだけの問題ではなく、他国でも問題になっています。それについては、ある国在住の方がサイト運営側とやりとりした記録をブログで公開されていました。それを読む限り、運営としては白タク行為をサービス内容にあげている人たちを取り締まる気はまったくなく、注意喚起する気さえもないようでした。運営側からの返信文にもあったように、あくまでもマッチングだけが彼らの業務内容なのだなということがよくわかる内容でした。このへんは、日本で白タクが問題になった時にBooking.comがまったく同じ対応だったので、マッチングサイトとはこういうものなのでしょうね。

フィンランドでのサービスに対する、トラベロコの料金について


ロコタビのサービス料金は、各個人が決めることができます。

ページ内にサンプル料金が出てきますが、NYやシンガポールなどの料金例なので当地のサービス料金の参考にはなりません。サンプル料金表内の金額は、北欧の物価の高さや消費税率などをまったく考慮していません。現地で提供されるサービスには、消費税がかかります。(フィンランドの場合、ツアーなどのサービスは25,5%の付加価値税がかかります。この税金は国に納めるもので弊社の収益にはなりません)

フィンランドではガイドとしての国家資格はなく、各自治体や団体がガイドの資格制度を持ち運用しています。ガイド資格を持つ人はそれぞれ該当の団体に属しています。フィンランドにはフィンランド旅行業組合(全国)、ヘルシンキにはヘルシンキガイド協会があり、それぞれの料金表を持っています。私自身は公認ヘルシンキガイド資格とトラベルアシスタント資格を持ち、ヘルシンキガイド協会に属しています。弊社は上記組合と協会の指針をもとにユーロ建てで料金を算出し、日本円にしたものをロコタビおよびBuyma Travelでのサービス料金としています。

弊社は、フィンランドで企業登録された一般企業です。ひとりで経営しているので、個人事業主というとこで件のサイトには登録させていただいています。日本のマッチングサイトであるサービスからの収益も、フィンランド企業として税金をきちんと納めています。

日本での平均時給を元に算出されたと思われる金額をお客様からオファーされることがありますが、為替のせいもあり現地で暮らす者としては労働に見合わない金額であることが多々あります。そして、サービス提供者はロコタビとの雇用契約がありませんので、単純に一般の時給相当の金額でサービス提供しては、ビジネスをする上では損益がでます。料金は、サービス活動にかかる経費や税金などすべて考慮したうえで現地での適正料金を見積もりさせていただいています。提示した料金に納得していただけたなら、喜んでサービス提供させていただきます。


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最終更新日:2025年05月14日